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食欲が無い時の対処方法

「愛犬が突然ドッグフードを食べてくれなくなった」と戸惑ってしまい、愛犬家仲間に慌てて電話して相談したり、これは一大事と獣医さんに駆け込んでみたり、そんな経験をお持ちの方も少なくないでしょう。
ですがここで冷静に自分達自身と重ね合わせてみると、幾つか「思い当たる原因」が察せられるかと思います。
特に小さなお子様をお持ちの方であれば、ご自身の子供達を思えば「もしや!?」と更にそれらを明確に見極める事が出来るでしょう。

市販されている犬の雑誌のタイトルでもお馴染みの「犬の気持ち」が作用しているケースが少なく無いのです。
私達同様、愛犬達も感情を有する賢い生き物ですから、例えば食事を摂らないという行動を通じ、次のような「訴え」を飼い主に届けようとしていると十分考えられます。
それが「もっと自分が食べたい美味しい食事を与えてくれ」あるいは「もっと自分の事をかまって欲しい」といった「欲求のシグナル」である場合は数え切れないのです。

愛犬達は自分が食事を摂らない事で、飼い主である皆さんが自分に注目してくれる事を知っています。
言葉というコミュニケーション手段を持たない犬達が精一杯考えた意思疎通のアクションであり、これは人間の乳飲み子にも共通するボディ・ランゲージなのです。
その他本当に病気体調不良が原因の食欲不振やストレスが要因である懸念も勿論見逃せません。

こうした可能性を感じ取ったのであれば、速やかに獣医の診察から適切なアドバイスを受け、愛犬のケアに努めねばなりません。
ちなみに先述のいわゆる「愛犬のワガママ」が原因の場合、これは飼い主である皆さんと愛犬との「根競べ」で対処するしかありません。
ドッグフードを食べずに空腹のままでは可哀想だからと簡単におやつを与えてしまっては、肥満など愛犬の健康を害するばかりでなく、躾の面からも好ましくありません。
空腹の限界を超えれば犬は食事を摂りますから、ここは根気よく対峙する姿勢を人間側で徹底してください。

次に飼い主である皆さんの気を引きたい場合、注意して欲しいのが「そのシグナルを届ける手段として、犬は自らを傷つける行為に及ぶ事がある」という事実です。
食事を摂らない以外にも、自らの毛をむしる、自らの身体を噛んで傷をつけるなどの行為がそれで、これらも健康上見逃す訳には行かない行為です。
こちらも弟や妹が出来た時の人間の幼い長男長女に見られる言動と根底では共通していますので、しっかりケアしてあげる事が不可欠なのです。

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