輸入品

輸入品のドックフードの注意点

ドッグフードの歴史を検証すると、世界で最初に製造したのはアメリカであり、今日国産の製品も数多く市場に流通してこそいますが、実際に国内生産が開始されたのは1960年代の事でした。
それまでは味噌汁の残りを残飯にかけて屋外で飼っている犬に差し出すのが、ごく一般的な「餌を与える」飼い主としての行為だったのです。
そんなドッグフード製造開始の遅れはそのまま今日も「差」となって存在しており、実際にはまだまだ世界と比較すると日本のドッグフードはまだまだ「追いつききれていない」のが現状なのです。

既に海外ではドッグフード製品に関する「最低品質基準」も明確に定められていて、品質面でも個体差が激しい日本製とは違い、一定水準を満たした商品が揃っているのです。
こうした現状を踏まえ、わが国でも多くの愛犬家が敢えて輸入品のドッグフードを選択するケースが多々見られています。
大規模工場で大量生産されている輸入ドッグフードは販売価格も手頃ですし、円高傾向を上手く利用すれば国内産よりも経済的負担が軽くなる人間側のメリットも見逃せません。

そんな輸入ドッグフードは「正規輸入品」と「並行輸入品」に商品流通上区別されます。
前者は正規輸入代理店がメーカーと販売契約の上仕入れた商品であり「正規品」の表示や日本語での商品説明が印字されています。
対して後者は日本の輸入業者が現地市場に流通している商品をそのまま買い付けているので日本語がパッケージや同封物に見当たる事はありません。

後者の並行輸入品は輸入コストが抑えられる為、日本での販売価格が安価というメリットがあります。
しかし中身の食材が痛んでいたり、消費期限が切れている事が外装からでは確認出来ないなどのアクシデントに際した場合、責任の所在が追求出来ないリスクを伴う商品でもあるのです。
また海外の犬が摂取必要な栄養素とバランスで構成されていますので、必ずしも日本の犬にベストマッチとは言い切れないのも現実です。

このため正規輸入品は日本の犬向けに内容を少し変える事で日本の犬にマッチするよう配慮された商品も見られています。
それぞれ購入者からすれば視点毎に一長一短が感じられるのが輸入品のドッグフードの「正規輸入品」「並行輸入品」です。
それでも愛犬の立場からすれば、販売価格は割高でも品質面や万一の際の責任の所在が明確な正規輸入品を与えてあげる方がリスクが少ないと判断出来るかと思います。
色々な観点から総合的に判断の上、愛犬が美味しく食べる事が出来、健康維持に繋がればそれが1番なのです。

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